現

　地の揺れにうつつに覚めて啄木忌



今朝、早朝に大きな地震があり・・・

夢から覚めて、まどろう一瞬。
その何十秒は逃げるでもなく、ただただ過ぎるのを待つばかり。

南海トラフの地震の恐怖を抱えながらも、やはり普段は忘れてしまっている。
当事者でなければ、結局日常は何も変わらずそこにあり。

　　　　
　　　　　　震災は忘れた頃にやってくる・・・

　　　　　　　訪問ありがとうございました。

花時

　桜時あとは散りゆくさだめ哉


桜の散り始め・・・

週末はまたお天気が崩れるらしいと聞いて、
昨日は午後から、見納めにとまた桜を見に出掛けました。

その途中、白木蓮が咲いているのにも目が留まりましたが、
木蓮もまた花時を過ぎてしまえば、
錆びたような花弁が下に落ちているのは何とも寂しいもの・・・

毎年、春先の時期を逃して締めれずにいた木蓮の柄の帯を、
ふと思い出し、明日は友人の誘いで桂米團治（前の小米朝）の落語があるので、
出来れば締めて出掛けたいと思うのですが・・・


　　花を見て季を楽しみ、帯で楽しむのもまたよろし・・・
　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

桜散

　花散るや今日の雨は恨めしき



昨夜から今日にかけての激しい雨・・・

桜ももう見納めでしょうか？

もし天気が好ければ、今日あたり久し振りにデジイチを持って、
市内の桜の写真でも撮りに行こうかと思っていたのだけれど・・・
いやはや。



　　　さくらの花を見上げれば、幸せ気分に包まれる私です・・・
　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

万愚

　嘘言えば鼻がぴくりと四月馬鹿



今日から四月です・・・

月が改まり新年度のスタートですから、
新入社員のように気を引き締めてと思いながらも、何一つ変らず・・・

エープリールフールなので、
何か素敵な嘘の一つでもつきたいと思いつつも、何も浮かばず・・・

でも、私の嘘は小鼻が動くのですぐ分ると主人に言われました。(笑）



　　　　人を楽しませるような罪の無い嘘をつきたいものです・・・
　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

麗日

　古雛の小さき微笑みうららけし



この週末に実家に帰省し、やっとお墓参りを済ませ、
旧暦に合わせ、祖母の雛人形を出して飾りました。

母の雛人形は名古屋空襲で焼けてしまったようで、
可哀想に思った祖母が自分のお雛様が代わりに飾っていたとの事。

母様にとっては大事な形見雛・・・
でも、三人官女が何故か二人しかおりませぬ。(笑）

　

　　　　人形にも魂がやどると思えば、粗末にするのは恐ろしくあり・・・
　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。