蚊

　昼の蚊を後ろにかくす佛かな　/ 一茶



Mosquitoes by day
the Buddha hides them all
behind his back　　　　　　　　　 (Issa)



幼き頃に祖母の家にて蚊帳で寝たことがあり・・・夏の日の懐かしき思い出なり・・・　　

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜懐月堂安度　　画＞


　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

蛍

　清水すゞし蛍のきえてなにもなし　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　千代尼


cool clear water
and fireflise that vanish
that is all there is ・・・　　　(Chiyo-ni)


　　　蛍のほのかな明かりを楽しむ夏の風情・・・暗いからこそ見えるものあり・・・

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　<喜多川歌麿　　画＞

　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

星合

　　七夕の逢はぬ心や雨中天　/ 芭蕉


Star Festival's
meet cannot hearts
rainy rapture　　　　　　 (Basho)


　　昨日の朝はどんよりとしていましたから、今年も雨かと思いきや、
午後には晴れて夜空には星が・・・きっとのこと、織姫と彦星も逢えたことでしょう・・・

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜宮川長春　　画＞


　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

兵

　夏草や兵どもが夢の跡　/ 芭蕉


Summer grasses ・・・
trases of dreams
of ancient warriors 　　　　(Baｓho)



早くも今日から七月ですね・・・しかしながら今日は雨、夏草にとっては喜雨でしょうか・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜西山芳園 　画＞

午後は和服で能に行くつもりが、雨と微熱で行くのは辞めて物足りなさの残る日曜日となりにけり　・・・
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。　　　　　　　　　

雨音

　降る音や耳も酸うなる梅の雨　　/ 　 芭蕉



Falling sound
ear also sour become
plum rain 　　　　　　　　　　(Basho)


　　　　　　　　　日本の古来の番傘は紙のため、雨音も今とはもっと違うそうな・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 < 鳥居清信　　画　：傘差し美人図　＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。