螽蟖

　むざんやな甲の下のきりぎりす　/ 芭蕉


How piteous !
beneath the helmet
chips a cricket　　　　　　 (Basho)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　<喜多川歌麿　画＞


虫の声が聞こえてきます・・・
都会に多いのは外来種の青松虫のようです。


　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。

初風

　　初風やドイツ歌曲に酔いしれて


九月の初日・・・


今夜は友人のドイツ歌曲のミニコンサートに出向きました。
カパレット・シャンソンとは、キャバレーで歌われていた歌だとか・・・
ブレヒトの歌詞の歌なんぞもありました。
どこの国にも大衆文化が底辺に流れているということでしょう。

趣味をそうやって形にしていく友の姿に刺激されます。

帰り道の夜風もいつのまにやら秋の風・・・


　　　　　昨夜はきれいな月が出ていたのに、今夜は曇り空とは残念なり・・・　

　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。　　　　　　　　　

日記

　　絵日記のうまらぬページ八月尽


八月も終わりですね・・・


この夏は色んなことがあり過ぎて、
目まぐるしい時間に追われてる間に終わってしまったかのよう・・・

特に七月から体が変調をきたし、思わぬことが次々あって、
自分でも精神的にきつかったこの夏でありました。

でも、苦しい反面、楽しいこともその分あったのだから、
日記には楽しいことだけ記しましょ。



　　　　　　　　　俳句は見事にサボり癖が・・・秋には少しは真面目にと・・・？？

　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。　　　　

月

　　ビルの谷間見上げれば月あり


月と言えば、もう秋・・・？？


先週末は大名古屋ビル”ヂ”ングの屋上、
今年最後となる大変賑わっていたマイアミビアガーデンで、
友人知人と晩夏の夜空に、ビルの谷間で楽しく語らう・・・

駅前の新ビルラッシュ、次から次へと新開発の波にのまれてか、
ここも取り壊され、新しいビルに変わるらしいが、
少し行けば不況で空きのテナントばかり目立ち、おかしなものである。

そう言えば、この”ヂ”の一文字がいかにも古さを物語っているが、
「ぢ」と「じ」や「ず」と「づ」　日本語の四つ仮名はややこしや・・・
例えば稲妻は　いなづま　ではなく　何故か　いな”ず”ま　なのである。
どうして音は同じなのに、あえて変えるのかは不思議なことだ・・・


　　　　　　古いビルが壊され新しいビルが建つように、言葉の世界も変わるということか・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。　　　　　　　　　　　　　　　
　　

　　　　　

瓢

夕顔に身とるるや身もうかりひよん
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 芭蕉


Moon flower
fascinating body
floats absent-maindedly 　　　　(Basho)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<祗園井特　　画＞


　　　夕顔も芸妓さんも、夜咲く花なり・・・でも、お歯黒はいただけませぬ。（笑）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　訪問ありがとうございました。